■ 第10回「プロ棋士との集い」開催!
7月23日(日)、午後1時より、第10回「プロ棋士との集い」が、飯能市総合福祉センターで開催されました。
まず、開会にあたって、日本棋院「お茶の里」入間支部の佐藤吉男支部長の挨拶がありました。続いて、日本棋院から来ていただいた安斎伸彰八段の紹介があり、次いで、安斎先生から挨拶をいただきました。
その後、支部長より、安斎先生のほか、本日の指導碁を担当していただく、アマ高段者の紹介がありました。
第10回「プロ棋士との集い」は、第9回(2020年)がコロナ禍のため中止となり、3年ぶりの開催となりました。依然としてコロナ禍が完全に終息していない中、参加者はマスクをして対局や観戦をしていました。
会のプログラムは、開会式に続いて、安斎伸彰八段の指導碁(5人ずつ2回)と、地元のアマ強豪(3人が2人ずつ2回)の指導碁、その後、大盤解説という流れでした。
「お茶の里」入間支部の高段者による指導碁を担当されたのは、水村忠洋さん、鳥越達彦さん、佐藤舞さんでした。
指導碁の終了後、4時30分頃から、安斎プロの指導碁の大盤解説がありました。取り上げた棋譜は、今回の指導碁で打たれた森長宏紀さんとの3子局です。時間の関係で、森長さん優勢の中で終局となった棋譜です。
安斎プロと森長さんが大盤に石を並べながら、終始なごやかに、分かりやすい解説会になりました。森長さんとは、コロナ禍前に同じ3子局で指導碁を打たれていましたが、今回は森長宏紀さんの中押し勝ちと言ってよい内容でした。安斎プロによれば、当時と比べたら確実に2目くらいは強くなっているとのことでした。(なお、詳しい棋譜は、「棋譜──安斎プロと森長宏紀さんとの対局棋譜」をご覧ください)。
そして、プログラムの最後は、恒例のプロ棋士との懇親会です。今回の懇親会は、飯能第1ホテルの1階にある「和風御膳 旬彩香(ときいろか)」で久しぶりの懇親会で、17名の方が参加されました。
懇親会は、片平「お茶の里」入間支部会員の乾杯の音頭で開始。
安斎プロが参加者の皆さんととても楽しく交流をされ、参加者の皆さんもいろいろな有用な囲碁情報を得ていたようでした。
懇親会で私が、安斎プロから聞いた言葉としては、「三々の打ち込みは、後がなかなか難しい」ということや、「布石ではいかに早く手を抜いて大場に打てるかがポイント」、最後に、「囲碁の勉強には、中国のAIを利用している。言葉は分からないが、石の流れを見ていれば理解できる」などとおっしゃっていたの印象に残りました。そして、最後に、参加者からの八段昇段の祝福を受け、「九段にはタイトルを取ってなります」との力強いお言葉をいただきました。
お疲れ様でした。
全てのプログラムが終了し、午後7時前には解散となりました。(塚)